2012年07月20日

着ぐるみが踊りまくる映画

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先日、人形作家の友人Sさんと恵比寿の写真美術館にいきました。

目的は写真展ではなく、「ピーターラビットと仲間たち」という古い(1971年!)映画の上映会。

この映画は、かなりディープな作品で英国のロイヤルバレエ団のダンサーたちが着ぐるみを着てひたすら踊る、というちょっとおかしな内容になっています。

バレエ映画なので台詞は一切なく、音楽と踊りだけ。

湖水地方の壮大な自然を背に異様にダンスが上手い着ぐるみたちが続々登場…。

特にブタのカップル「ピグリン・ブランド」と「ピグウィグ」の踊りは凄いです(写真右下の二人)

説明も何もありませんでしたが、一際ダンスが上手いこのブタのお二人は、もしかして当時のバレエ団のプリンシパルとプリマドンナではないか…と思ってしまうほどの技術。

頭はでかいし、視界だって悪いはず。
足元はさすがに素の足でしたが、キツネやリスは尻尾が重そうだったし、ブタやカエルはお腹がダボダボ。

だけど…

動きは、キレッキレッ。

着ぐるみだから表情はありません。

だけど…

キレッキレッ。

何なの??これ…

とある種のショックを受けるような映画です。

実は私は10年ほど前にテレビでこの映画を見たことがありました。

「映画:英ロイヤルバレエ団、ピーターラビット」がテレビ欄に掲載されてあり、頭の中が「???」でいっぱいだったので、「まさかバレエでピーターラビットとかやるんじゃないよね〜?」と何気なく見たのがこの映画との出会いでした。

その時は、まさか本当に着ぐるみ映画だとは思っていなかったので、あまりの斬新さに放心状態になった記憶があります。

何で超一流とも言われるプロのダンサーたちが、顔を最後まで見せることもなく、暑苦しい被り物を被って踊らされているのか…。

その着ぐるみや衣装のクオリティの高さも、抜群に上手いダンスも…どう見ても「本気」じゃないですか…(お金も時間も相当かかっていると思います)。

何でわざわざ映画??

という疑問は当然ながら抱きますが、見終わる頃には「よくこんな無謀な企画に挑んだなぁ…」とただただ感心してしまいます。

可愛らしい笑顔の着ぐるみの中でどれだけダンサーたちが必死だったか…

真顔なのかな、顔歪めてたのかな、それとも見えないのに笑顔なのかな。

いずれにしても…相当おかしなことになっていたはず…。

マニアックな映画ではありますが、一見馬鹿げていることを本気でやり遂げた素晴らしさは、ちょっと感動もので「ナンセンスをファンタスティックだ〜。」と笑えるってとても幸せだなぁ…なんてしみじみしちゃったり。

不思議と癒される作品ですので、子供は勿論ですが疲れ気味の大人におすすめしたい映画だと私は思います。

着ぐるみは、大人たちの心の救い?かもしれません(笑)

因みにタイトルにもなっていてポスター中央でいかにも主役風に出ている「ピーターラビット」くんは、ほとんど出番がなく…木陰から終始他の着ぐるみたちの愉快なダンスを覗いているという設定。

あんた、誰??

ピーター、まさかのストーカー疑惑。

狙っているのか、本気なのか…その辺も気になるところ…






「ピーターラビットと仲間たち」

7月14日(土)〜8月3日(金)

東京都写真美術館ホール(恵比寿ガーデンプレイス内)

10:30/12:30/14:30 ※鑑賞日当日チケット販売とともに整理券配布

一般2300円、親子2500円、小中高800円

休映:7月23日(月)、30日(月)



※詳しくは、東京都写真美術館ホームページをご覧下さい〜





posted by mizuame at 16:25| 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする